プラッド柄よ永遠に2016~前編/ミュージカル観劇感想~
あっという間に5月も終わり。
ちまちま書いて下書きにしてたレポを投下します。
**********
行ってきました【ForeverPlaid2016】@愛知公演
帰省して祖父母に子供たちを預けていざ刈谷へ。
1人ですごす夢の時間…往復の時間含めて約6時間。
1人ですごす夢の時間…プライスレス!
愛知公演の会場は名古屋市内ではないものの非常に分かりやすい場所で、
隣県からJRで来る人や名古屋地下鉄利用者以外の愛知県民にしてみれば
実は名古屋の中日劇場より便の良い場所だったりします。
と、東海地方の劇場事情は後編で。
開場前にグッズが買えるかどうか分からなかったので
早めの12時ちょい前に到着してみればそこは既に長蛇の列……すげぇ。
係員の誘導とグッズ販売の案内を聞きながら開場を待ち、
12時から待ち行列の先頭から順にパンフレットのみ事前販売開始。
12時半に開場してからさらにその他グッズが欲しい人は再びグッズ行列へ。
私は最初からパンフ購入のみの予定だったのでホール客席でパンフ読みつつ待機。
まだ首都圏で公演中だし感想をざっくりと。
誤解を恐れずに書いていきますがディスるつもりは無いのでご理解を。
(そもそも私、地方に住み始めて以降の観劇はクラシックやオペラ専門で
子供が生まれてからミュージカル(親子向け)を見に行きだした人間なので
ミュージカルに関してはド素人ということをご了承ください。)
・2時間弱を4人(&演奏者3人)だけで舞台に出つづけ、
観客を巻き込みながら歌って踊るという圧巻のショータイムでした。
・ミュージカルという括りだけど、話の流れとしてはグループのライブ。
ハーモニーグループ、コーラスグループという表記に納得の和声!
時々不思議な響きがあったけどこれが現代ポップスにはない和音なのかな、と。
事前にパンフ読んでなかったら???となってたかも。
(不協和音だとかピッチずれてたって意味じゃないよ!)
・ どこからどこまでがアドリブで、どこからどこまでが台本なんでしょ?
海外作品は版権も含めて演出や台本も色々縛りがあるとは聞いてたけれど
笑いのポイントも全て計算されつくした台本を役者さんたちが表現したのかな?
国や文化が違うと笑うポイントやタイミングの違うところは多々あるだろうし、
もう一度この4人のミュージカルを見たいという気持ちは当然として、
その辺りアメリカ版と見比べてみたい気持ちが生まれました。
(と、書いてたら偶然オリジナル版を発見。またじっくり見てみます)
さてここからは個人ごとの感想。
*フランシス
良い声してるのも容姿がハッキリしているのもTVで見て知ってるし
ミュージカル俳優としての評判は知っているけれど
ダンスを実際に観たことが無かったのでどんなだろうと思ってました。
(だってコレナンデ商会では歌ってるけど踊ってないよね?)
しかしそうかこれがミュージカルアクター川平慈英なのか!と。
ステップも軽やかで癖のないスマートなダンス。
とても50代とは思えない奇跡のおじさんでした。
*スマッジ
この人こそ「経歴聞くだけで不安0」だとか「信頼と実績の~」
という方ですしね。
“劇団四季の歌声生で聞くなんてキャッツ以来じゃんっ超久しぶり~!”
というノリでワクワクしてました。既に退団してるのは知っていますが、
それでも四季という看板を背負っていた人だしやっぱりすごい。
結果、圧倒ですよ圧倒。
ソロは声量たっぷりに歌い上げ、主旋律でも副でも周りの和声と溶け込み
低音の伸びと響きが素晴らしい。ピアノ弾き歌いも抜群。
さわりだけだったけどグリーグのピアノ協奏曲の最初数小節、さらっと弾いてました。
歌声もすごいのにピアノもまさかそのレベル?!と息をのんだ瞬間でした。
まさか全編弾けるわけじゃないですよね?さわりだけ知ってて弾いたんですよね?!
*スパーキー
すみません、この方には土下座して謝りたい。てか謝ります申し訳ありませんでした。
ビジュアル系ロックバンドのイメージが強すぎてどんな歌い方だろうと思ってました。
(ビジュアル系=歌い方に癖がある→和声大丈夫?て思ってた)
あれ?ピッチ正確!声量すごい!
あれ?ちゃんと周囲の響きと合わさってるぞ!
ソロはソロでオーラ抜群!カッコイイ!
ちゃんと歌詞を大切にして、観客に言葉を届けるために体とか喉とか色々と気を使っているんだろうな、と思わせるような歌声でした。
(実際には絶賛風邪引き中だったようですが)
余談ですが、ビジュアル系ロックバンドで連想する私の頭の中は一昔前のイメージで止まってるのか
楽屋で煙草吹かして灰皿にギュッと押し付けて「さぁいっちょ暴れてくっかぁ」的な
若者達もうちょい身体労りな?ていう不健康なものだったんですよ。
というか実際に昔ライブハウスで見た下馬評高かった某バンドが
ピッチめちゃくちゃ歌かシャウトか分かんないよ!
テンポめちゃくちゃドラムどうした?ギターばっかりかき鳴らされてもねぇ…
ってくらい若さと勢い任せのライブだったからあながち間違いでもないと思うのよ?
松岡さん、姿は昔と変わらず綺麗というか美しいというか容姿端麗だったし
ソフィアの歌い方とは別物の歌声だったし本当に凄かったんだ。
今まで本当にゴメンナサイごめんなさい御免なさい。
*ジンクス
そして最後に長野君。
先輩ファンの方々のブログの”予想以上に上手かった!”という感想に
新参ファンの私が読んでも「あぁ先輩方もやはり今までそういう評価だったんですね」とちょっとホッとしてました。私ってファン失格なのかな、と思ってたから。
実は私、長野君の歌唱力に関しては贔屓目に見ても「悪くは無いが上手くはない」
と思っていました。
声質は優しいとも言えるけど劇場を身一つ声一つで響かせるという点では儚すぎるし
倍音をたっぷり含んだ響き渡る声では決してない、と思う。
V6やトニで歌っている時の、全員で歌う場面やハモリに不安は感じないんだけど
ソロで歌う時にはカメラに視線を向けない姿がなぜか不安そうな表情に見えてしまうし
見てるこっちまでドキドキしてしまう感じ。
声域もそんな広くない印象。
そんな長野君のイメージだったもんだからビックリたまげた。
というか、このイメージを逆手に取られたのかまさに上手く利用した配役?
ジンクスの人物や性格の設定だとか、この役は芸達者な人がやっちゃいけない。
…いや、出来るだろうけど川平さんにも壮麻さんにも松岡さんにも合わない。
このメンバーで長野君だからこそばっちりハマり、そしてすごかった!
ソロナンバーの途中、ビクビクとした性格を吹っ切った瞬間からの歌声。
こんな声量出せるんだ!この安定感でこのフレーズ歌い切った!て驚き。
もちろん、声質がかわるわけじゃないから優しい声なのは変わらないけれど
儚い声じゃなく、ジンクスという人物像に沿った途中から自信を持った歌声。
そりゃあね、朗々とビブラートをかけられるわけじゃないし、ロングトーンでも
音の最後にわずかにかかってるくらいだとか細かく書くときりがないけど、
だけどそれだとジンクスじゃなくなると思うんだ。
それくらいすごくハマり役に感じました。すごいよ長野君!
そして今までの誤解本当にごめんなさいm(_ _;)m
上演後は休憩なしだったけど、そんなことは全く気にならないくらいあっという間。
観客巻き込み型だったのもあると思う。
集客状況や評判次第では再々演もあるんじゃないかな。
というか再々演あったら次はミュージカルに興味津々な小学生を連れていきます。
見渡した感じ、愛知昼公演に子供はいなかったけど子供でも十分楽しめると思う。
というか、帰宅後パンフ見てたら小学生に
「ミュージカル行ってたの?いいなぁ………あ!ながのくん出てたの?」
となんで一緒に連れてってくれなかったの?という拗ねオーラを出された。
(いやだってそうは言うけども出費が倍になるしさぁ...…)
自分が初めてミュージカルを見たのが小学校5年か6年生。
再々演がもしあるとしたら2,3年後?だとしたらちょうどいいのかもしれない。
キャストそしてスタッフのみなさま
ラスト公演まで怪我無く体調万全で乗り切り、そしていつかまた
再々演の嬉しいお知らせを地方田舎の片隅より娘とひっそりお待ちしています♪
楽しい時間をありがとうございました。